連日の猛暑、日中の釣りは人間にとっても過酷な季節ですね。
「釣りには行きたいけれど、暑さには勝てない…」
そんな方にこそおすすめしたいのが、夕涼みを兼ねた「夏の夜釣り」です。
今回は2024年8月、お盆休み真っただ中の明石・屏風ヶ浦海岸へ行ってきました。
狙いは、夏の夜の定番であるアナゴやシロギス。
久しぶりの明石の海に胸を躍らせて向かったのですが、そこで待っていたのは想像を超える「珍客」たちのパレードでした。
本記事では、当日の釣果はもちろん、夏の夜釣りで遭遇しやすいトラブル(特にエイ!)への対処法や、今後の明石エリアの釣り物予報まで、実釣体験を元に詳しくレポートします。
今回釣行したポイントと当日の海況
釣り場に到着したのは19時頃。

今回エントリーしたのは、明石エリアでも屈指の穴場スポットである「屏風ヶ浦海岸」です。
このポイントは足場が良く、潮通しも良いため、地元のファミリーからベテランまで幅広い層に愛されています。
この日も北風が心地よく吹き抜け、夕焼けが広がる絶好のロケーション。
お盆休みということもあり、釣り人だけでなく、海岸で花火を楽しむ人々で賑わっていました。
準備をしようと海を覗き込んだ瞬間、私は目を疑いました。
水面付近を、何やら巨大な群れが移動しているのです。
最初は「ボラの群れかな?」と思いましたが、よく見るとそのシルエットはひし形。

そう、すべて「アカエイ」です。
写真に収めたのはごく一部ですが、視界に入る範囲だけでも相当な数が群れを成して泳いでいました。
産卵行動なのか、何かのベイトを追っているのかは定かではありませんが、これだけの数が接岸している光景は圧巻であり、同時に釣り人としては一抹の不安がよぎります。
「仕掛けを投げれば、高確率で彼らと戦うことになるかもしれない…」
そんな予感を感じつつも、そこは釣り人の性(さが)。魚の活性が高いことの裏返しと信じて、実釣をスタートしました。
餌取りが活動中?開始早々の攻防戦
今回の作戦は、シンプル・イズ・ベストな「ぶっこみ釣り」。

基本的な仕掛けを2本用意し、アオイソメを掛けて投入します。

仕掛けを投入して一息つく間もなく、竿先の鈴が『チリリン!』と軽快に鳴り響きました。
夏の夜釣りは、魚の反応が早いのが魅力です。
- 1投目: 素バリ(エサだけ取られる)
- 2投目: 素バリ
どうやら、エサ取り名人が活発に動いている様子。
「正体はフグかな?」と予想していると、同行していた友人が早速フグを釣り上げました。
やはり、彼らの仕業です。
フグはハリス(糸)を鋭い歯で噛み切ってしまう厄介者ですが、裏を返せば「海の中に生命感がある」証拠。
フグの猛攻をかわしながら、本命のアタリを待つ駆け引きも投げ釣りの醍醐味と言えるでしょう。
何度か打ち返していると、今までとは違う鋭いアタリが。
合わせを入れると、重量感はそこまでありませんが、プルプルとした小気味よい引きが伝わります。
上がってきたのは、15cmほどのシロギスでした。

一般的にシロギスは「日中の釣り物」というイメージが強いですが、実は夜釣りでも釣れます。
通常、夜釣りでは20cmを超える大型(デカギス)が出やすいのですが、今回は小型が群れているようでした。
「引き釣り(リールをゆっくり巻いて誘う釣り方)」を試してみると、同サイズのキスが連発。
サイズは小さくとも、あの透き通るような美しい魚体を見ると癒やされますね。
強烈な当たり!明石の海で繰り広げられた激闘
小型のキスやフグと戯れていると、突然、静寂を切り裂くような音が鳴り響きました。
ガシャン!チリリン!
放置していた竿が、竿立てごと持っていかれそうな勢いで海に向かってお辞儀をしています。
「これは間違いなく大物だ!」
期待と緊張で心臓が高鳴ります。
ドラグを締め込み、大きくアワセを入れると、ズシン! という重量感がロッド全体にのしかかりました。
ところが…
最初は魚らしく首を振るような引きを見せていたのですが、手前に寄せるにつれて、ただひたすらに重い、まるで「濡れた座布団」を引き上げているような感覚に変わりました。
「あ、まずい、この感覚は…」
そう考えながら水面をライトで照らすと、そこに浮上したのは巨大なアカエイ。
開始前に目撃したあの大群の一匹でしょう。
アカエイは、海底に張り付く力が強く、掛かると強烈なファイトを楽しめる(?)反面、釣り上げるのには相当な体力を使います。
さらに、尾には毒針があるため、取り込みには細心の注意が必要です。
この日は、その後もなんと3連続でアカエイがヒットするという、まさに「エイ祭り」状態でした。
もし皆さんが夜釣りでエイを掛けてしまった場合は、以下の点に注意してください。
- 無理に抜き上げない
重たいエイを竿で抜き上げると、竿が破損する恐れがあります。タモ網を使うか、波に乗せてずり上げましょう。 - 毒針に注意
尾の付け根にある棘には毒があります。刺されると激痛を伴い、最悪の場合アナフィラキシーショックを起こすことも。 - ハリスを切る判断も
険だと判断した場合や、針を飲み込んでいる場合は、無理に針を外そうとせず、ハリスを切ってリリースするのも一つのマナーであり安全策です(海に優しい素材の針を使うのがベストです)。
この日は、友人が釣り上げた29cmの巨大ヒガンフグや、私の竿にかかるエイの猛攻で、釣り場は大賑わい(大混乱?)となりました。

反応は良好!最後に微笑んでくれたのは…
エイとの格闘で腕がパンパンになりかけた頃、ようやく「本命」らしい優しいアタリが訪れました。
鈴が「リン…」と控えめに鳴り、竿先がゆっくりと押さえ込まれます。
少し食い込ませてから合わせると、クネクネとした独特の引き。
上がってきたのは、夜釣りのアイドル「アナゴ」です!

エイの強烈な引きの後だと少し物足りなさを感じるかもしれませんが、このニョロニョロとした姿を見るとホッとします。
明石のアナゴは「明石焼き」や「天ぷら」の具材としても有名で、脂が乗っていて非常に美味しいのが特徴。
その後、連続でもう1匹アナゴを追加。

終わってみれば、エイに振り回された一日でしたが、最後にお土産を確保できたことで「良し」として納竿しました。
釣行のまとめと今後の展望
今回の明石・屏風ヶ浦海岸での夜釣り。
釣果としては、アナゴ2匹、シロギス2匹、フグ5匹、そしてアカエイ4匹という、まさに夏の夜の海を凝縮したような結果となりました。
今回の教訓とアドバイスとしては下記のとおり。
- エイ対策は必須: 夏の高水温期はエイの活性が非常に高いです。タモ網やプライヤー(ペンチ)、フィッシュグリップなどの装備は必ず持参しましょう。
- 仕掛けは多めに: フグやエイにハリスを切られることが多いため、予備の仕掛けは普段より多めに持っていくことを強くおすすめします。
そして最後に、嬉しい発見がありました。
夜の海面をライトで照らしていると、コロッケサイズよりもさらに小さい、アオリイカの新子(赤ちゃん) がたくさん泳いでいるのを確認できました。
これは、今年のエギングシーズンへの期待大です!
順調に育てば、9月中旬頃からは本格的なエギングシーズンが幕を開けるでしょう。
また、大阪湾〜明石エリアではタチウオの回遊情報もちらほら聞こえ始めています。
夏の夜釣りも楽しいですが、これから迎える「食欲の秋・釣りの秋」に向けて、準備を進めるのも今の時期の楽しみ方ですね。
みなさんも、安全対策を万全にして、夜の明石の海を楽しんでみてはいかがでしょうか? 思わぬ大物(珍客?)との出会いが待っているかもしれませんよ!




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