この一週間ほどで朝晩の空気が一気に入れ替わり、肌を撫でる風に秋の気配を感じるようになりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ようやく人間にとっても過ごしやすい季節の到来です。
さて、気温の低下とともに海の中も一気に秋めいてきました。
釣り人にとっての秋といえば、何を思い浮かべますか?
そう、「エギング」です!
一年の中で最もアオリイカの数釣りが楽しめるハイシーズン、秋。
前回は明石近郊での開幕戦をお届けしましたが、今回はさらにディープに、そして実践的な内容をお届けします。
「今年はまだ釣果に恵まれていない」「もっと数を伸ばしたい」という方、必見です。
今回は、私がホームグラウンドの一つとしている明石・江井島漁港へ、仕事終わりの短時間勝負に行ってきました。
結論から言うと、「潮の変わり目」と「攻撃的なアクション」がハマり、短時間ながら非常に濃い時間を過ごすことができました。
現場の熱気と、具体的な攻略パターンを余すことなくレポートします!
前回釣行はこちらのリンクからどうぞ。
今回のポイント:なぜ「江井島漁港」が秋エギングに最適なのか?
今回選んだポイントは、明石市の西部に位置する「江井島漁港(えいがしまぎょこう)」です。
私がこの漁港を秋のホームグラウンドにしているのには、明確な理由があります。
1. 潮通しの良さと豊富なストラクチャー
江井島周辺は明石海峡の激流の影響を受けつつも、適度なワンドやテトラ帯が点在しています。
アオリイカが身を隠す障害物と、ベイト(餌)となる小魚が豊富なため、新子の魚影が非常に濃いのが特徴です。
2. ターゲットの多様性
ここが一番の魅力かもしれません。
この時期の江井島は、アオリイカだけでなく、ケンサキイカやコウイカも同時に狙うことができます。
一つのポイントで「イカのグランドスラム」も夢ではありません。
3. アクセスの手軽さ
無料の駐車スペース(海岸沿いのトイレ前など)があり、エントリーしやすいのも魅力。
ただし、駐車スペースには限りがあります。
近隣住民の方や漁業関係者の迷惑にならないよう、マナーを守って利用することが、この素晴らしい釣り場を未来に残すための絶対条件です。
今回は仕事終わりの21時頃に現地到着。
漁港内は予想通り、常夜灯周りを中心に多くのエギンガーで賑わっていました。
足場の良い港内はファミリーやカップルでも楽しみやすいですが、ハイシーズンゆえのプレッシャー(スレ)も相当なもの。
「人が多い=釣れている証拠」とポジティブに捉えつつ、今回はあえて人が少ないエリアへ足を進めました。
潮の動きはまずまずのタイミング!「下げ始め」を狙い撃つ理由
エギングにおいて、場所選びと同じくらい重要なのが「潮」です。
当日の潮回りと、私がエントリーしたタイミングについて少し深掘りしてお話しします。

釣行時間は21時から22時の約1時間。
この日のタイドグラフを確認すると、ちょうど満潮からの潮止まりを経て、「下げ潮」に転じて水が動き出したタイミングでした。
なぜこのタイミングが良いのか?
私の経験則ですが、潮止まり(水が動かない時間)はイカの活性も下がりがちです。
しかし、潮が動き出す瞬間(転流)は、海中のプランクトンや小魚が一斉に動き出すタイミングでもあります。これを追ってアオリイカの捕食スイッチも「ON」になることが多いのです。
特に明石エリアは潮の流れが速いため、完全に潮が走ってしまうとエギの操作が難しくなります。
「動き出しの適度な流速」こそが、エギを自然に見せ、かつイカの活性も高いゴールデンタイムだと言えます。
「短時間勝負なら、潮が動く瞬間を狙う」 これは忙しい現代アングラーにとって、釣果を最大化するための鉄則です。
やはりシーズン真っ只中!激戦区を攻略した「リアクション」の釣り
ポイントに入ると、周囲からは時折鋭いドラグ音や、「プシュッ!プシュッ!」というイカの噴射音が聞こえてきます。
やはり釣れています!
しかし、港内のメジャーポイントを軽く探ってみましたが、一度小さなアタリがあったのみ。
連日のプレッシャーで、イカがエギを見切っている感覚がありました。
「普通にやっていては抱かない」と感じた私は、本命視していた外向きのテトラ帯へ移動を決断。
時間は残り少ないため、効率重視の釣りに切り替えます。
ここで私が選択した戦術は、「スローな誘い」ではなく「ハイピッチなリアクション」です。
炸裂した「ジャカジャカ巻き」パターン
通常、秋の新子はフォール(沈下)で抱かせることが多いですが、高活性かつスレたイカに対して、この日は以下のパターンがハマりました。
- キャストして底を取る(または中層まで沈める)。
- ロッドを激しくあおって「ジャカジャカ」と速いテンポでエギを動かす。
- ピタッと止めて、一瞬のテンションフォール。
すると、「ギュイーン!」
竿先ごと持っていくような明確なアタリ! 上がってきたのは、胴長15cmほどのアオリイカです。

このパターンの肝は、「イカに考える隙を与えないこと」です。
激しく動く獲物を本能的に追わせ、急に止まった瞬間にリアクションバイト(反射食い)を誘発させる。
特に複数のイカが競い合ってエギを追ってくるような状況では、この攻撃的なスタイルが独壇場になることがあります。


足元まで数杯のイカがチェイスしてくるのが見えたため、サイトフィッシング(見釣り)でも追加。

エギを止めてじっくり見せるのではなく、チョンチョンと逃げ惑うエビを演出することで、迷いなく飛びついてきました。
美しき「イカの提灯」と多様なゲスト
釣り上げた直後のアオリイカは、興奮して体色を目まぐるしく変化させます。
褐色から透明へ、そしてまた褐色へ。
まるで明滅するライトのようなその現象は「イカの提灯」とも呼ばれます。
そして何より、あの宝石のようなエメラルドグリーンの瞳。
釣った人だけが見られるこの美しい姿も、エギングの醍醐味の一つですね。
この日はアオリイカだけでなく、周囲ではケンサキイカや、底付近でコウイカを上げている方もいました。
表層~中層の速い動きでアオリイカ」 「中層~ボトムのフォールでケンサキイカ」 「ボトムズル引きでコウイカ」 といった具合に、同じ漁港内でレンジ(水深)とアクションを変えるだけで3種類のイカが狙える。
明石の海の豊かさを改めて実感する夜となりました。
釣行のまとめ:秋の夜長は「釣り」と「食」で満たされる
【本日の釣果】
- アオリイカ:6杯(最大胴長16cm前後)
- 実釣時間:約1時間
1時間ほどの短時間釣行でしたが、読み通り「下げ始め」のタイミングと「強めのアクション」が噛み合い、6杯のアオリイカをキャッチすることができました。
サイズはコロッケサイズから16cmほど。
「小さいからリリースでは?」という意見もあるかと思いますが、エギングにおいては触腕(長い足)に掛かって伸びてしまったり、ダメージが大きい個体はリリースしても生存率が低いため、私は感謝して持ち帰るようにしています。
もちろん、元気な極小サイズは海へお帰りいただきました。
釣り人の特権!新子アオリの極上グルメ
家に帰ってからは、もう一つのお楽しみである「食」の時間です。
秋の新子サイズのアオリイカは、身が非常に柔らかく、甘みが強いのが特徴。
大型のイカにはない繊細な食感は、この時期だけの贅沢です。
- お刺身: 飾り包丁を入れて醤油を弾くほどの弾力と、ねっとりとした甘み。
- 天ぷら・唐揚げ: 火を通しても硬くならず、サクッとかみ切れる柔らかさ。
- バター醤油炒め: ゲソやエンペラはこれで決まり。香ばしさがたまりません。

スーパーマーケットではまず出回らない「釣りたてのアオリイカの新子」。
これを味わえるのは、夜な夜な海へ通う釣り人の特権と言えるでしょう。
最後に:これからの展望
台風シーズンでもあり、天候には注意が必要ですが、海の中はこれからさらに面白くなります。
新子は日に日に成長し、晩秋にはキロアップ(1kg超え)の可能性も出てきます。
また、水温が下がればメバルなどのライトゲームも開幕します。
今回の江井島漁港のように、身近なポイントで、仕事終わりにサクッと遊んで、極上の食材を手に入れる。
そんな贅沢なライフスタイルを、皆さんも始めてみませんか?
タックル一本持って海へ行けば、そこには非日常の感動が待っています。
私も近いうちに、サイズアップしたアオリイカを求めて再出撃したいと思います!
【参考:当日のタックルデータ】
- ロッド:バス用スピニングロッド(6フィート後半 / 硬さML〜Mクラス)
- 新子狙いなら柔らかめのロッドがイカの引きを楽しめてバラシも減ります。
- リール: スピニングリール 2500番(ダブルハンドル)
- ライン: PE 0.6号 + リーダー フロロ 2.0号
- エギ: 2.5号 ~ 3.0号(ピンク・オレンジ系などのアピールカラー)
- 高活性時は派手なカラーで広範囲から寄せるのが吉!
今後のアクション
今回の記事はいかがでしたでしょうか? 「次の週末は釣りに行こうかな」と少しでも思っていただけたら幸いです。
当ブログでは、他にも明石周辺の釣り場情報や、初心者向けの釣り解説記事を多数公開しています。
ぜひ他の記事もチェックして、釣行の参考にしてくださいね!
それでは、良きフィッシングライフを!




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