【揖保川水系】本流アマゴ40匹超え!現地調達「川虫」の爆発力とバラシから学ぶ教訓

渓流釣り

6月も下旬に差し掛かり、渓流釣りもハイシーズンを迎えています。

前回は源流域でのルアー釣行でロッド破損やヤマビル遭遇といったトラブルに見舞われましたが、今回は心機一転。

今年度初となる「引原川本流」へ挑んできました。

今回のテーマは「原点回帰の餌釣り」。
しかも、市販の餌ではなく、現地で調達した「川虫」を使って、本気で本流アマゴと向き合います。

結果から言うと、40匹以上のアマゴと出会う驚異的な釣果となりましたが、その裏には「数釣りゆえの落とし穴」と「道具扱いの未熟さが招いた悲劇」がありました。

これから本流に挑む方、餌釣りの釣果を伸ばしたい方に向けて、今回の実釣から得られた「川虫の威力」と「実戦的な教訓」をシェアします。

.釣果を左右する「現地エサ」の調達術:最強の武器ヒラタを求めて

普段、餌釣りをする際は手軽なミミズを持参することが多い私ですが、今回は同行者の強い勧めもあり、現地で「川虫」を採取してから入渓することにしました。

渓流釣りの教本には必ず書いてある「マッチ・ザ・ハッチ(その川にいる虫を餌にする)」の法則。

頭では分かっていても、釣行前の貴重な時間を虫採りに費やすのは億劫になりがちです。
しかし、本流の激戦区でスレた魚に口を使わせるには、やはり普段彼らが食べている餌に勝るものはありません。

かつてはキンパクやオニチョロをメインにしていましたが、今回は「ヒラタ(ヒラタカゲロウの幼虫)」を狙います。
ヒラタは渓流魚の大好物として知られ、食い込みの良さは特筆モノです。

川虫採取のポイント
  • 場所選び: 流れのある瀬の石裏。
  • 道具: 川虫採り専用の網(目が細かく、岩にフィットする枠のもの)。
  • コツ: 足で上流側の石をひっくり返しながら、下流に構えた網へ虫を流し込む。

入渓ポイントよりかなり下流で採取を行いましたが、ものの数十分で餌箱がいっぱいになるほど採れました。

この時期、少しの手間を惜しまずに現地エサを確保できるかどうかが、後の釣果に直結します。
「面倒くさい」を乗り越えた先に、爆釣が待っているのです。

激戦区・引原川本流へ:魚影の濃さとスレ具合のバランス

十分な弾(川虫)を確保し、いざ引原川本流のポイントへ。

今回入った場所は、スロープが整備されており入渓しやすく、地元でもかなり有名なメジャーポイントです。

川岸を見ると、新しいものから古いものまで無数の足跡が。
「これだけ人が入っていると、魚は抜かれているか、相当スレているのでは…?」
一抹の不安がよぎりますが、揖保川水系のポテンシャルを信じて竿を出します。

仕掛けを流れに乗せると、すぐに目印が「ギュン!」と走りました。
スレているどころか、やる気満々のようです。

しかし、合わせても乗らない。
何度か同じような鋭いアタリがあり、ようやくフッキングしたのは…

可愛らしい「チビアマゴ」。

想像よりも遥かに小さいサイズでしたが、ヒレも綺麗で元気いっぱい。

足跡だらけの激戦区にも関わらず、魚影は驚くほど濃いようです。

先行者がいても、これだけの反応があるのは、やはり「現地調達のヒラタ」という最強のエサを使っているからかもしれません。
市販の餌では見向きもしない魚が、自然に流れてくる川虫には無警戒に飛びついてくるのです。

止まらない「チビアマゴ」ラッシュ:高活性の正体とは?

そのまま釣り上がっていきますが、ここからが本当の戦いでした。

竿抜けになりそうなボサ下はもちろん、開けたチャラ瀬、深みのあるトロ場、どこに仕掛けを入れても「必ず」と言っていいほど反応があります。

しかし、釣れてくるのは全てこのサイズ。

  • 12cm
  • 14cm
  • MAXでも16cm

まさに「金太郎飴」状態。 アタリの出方は豪快で、目印がすっ飛ぶほど元気なのですが、合わせると重みを感じる間もなく、魚が宙を舞って飛んできてしまいます(笑)。

なぜ小型ばかりなのか?
ここで考察できる要因はいくつかあります。

  1. 季節柄: 新子が活発に動き回る時期であり、警戒心の薄い小型が先に餌に食いついてしまう。
  2. タナ(深さ): 大型は底石に張り付いていることが多いが、活性の高い小型が中層で餌を奪ってしまう。
  3. ポイント: 先行者に良型だけを釣られた後である可能性。

40匹以上釣り上げましたが、そのほとんどがリリースサイズ。
「魚の反応がある」というのは釣り人にとって最大の喜びですが、ここまで小型の猛攻を受けると、「いかにして小型を避け、良型の元へ餌を届けるか」という次の課題が見えてきます。
重めのオモリで一気に底を取るなど、工夫が必要な場面でした。

ポイント移動でサイズアップを狙う:本流アマゴの壁

数釣りは十分に堪能したので、サイズアップを求めて上流へ大きく移動しました。
お昼休憩を挟み、気持ちを切り替えます。

移動先は水量も豊富で、白泡が立つ落ち込みや、深瀬が連続する「いかにも」な雰囲気。
これなら良型が期待できそうです。

再開してすぐにヒットしたのは18cmのアマゴ
先ほどまでよりサイズアップしましたが、体高や顔つきを見ると、まだ「本流アマゴ」と呼ぶには貫禄不足。
パーマークは美しいですが、私が求めているのは鼻が曲がりかけた厳ついヤツです。

その後も試行錯誤を繰り返します。

  • 流すレーンを変える
  • 餌の流し方を「送り込み」から「止め」に変える
  • オモリの号数を調整する

しかし、またしても始まるチビの猛攻。 「狙うポイントが悪いのか、それとも今日は大型の活性が低い日なのか…」 自身の引き出しの少なさを痛感しながらも、諦めずに竿を振り続けます。

終盤のドラマと痛恨のミス:道具配置が運命を分けた

脱渓予定の場所が近づき、「今日は数釣りの日だったな」と半ば諦めかけていた時でした。

それほど強くない流れの流心、底波に乗せて仕掛けを馴染ませた瞬間。

「クンッ」

チビアマゴのひったくるようなアタリとは違う、重厚感のある手応え。
反射的に合わせを入れると、ロッドが綺麗な弧を描き、確かな重量感が手元に伝わります。

「やっと来た!」

魚は上流へ向かってギュンギュンと走り、水中でギラリと光る魚体が見えました。
鼻が少し曲がった、幅広の魚体。これぞ追い求めていた本流アマゴです。

慎重にいなし、暴れる魚を水面まで寄せます。
あとはネットに入れるだけ。

私が身を屈め、腰のタモに手を伸ばした、その時でした。

「ブチッ!」

手元から嫌な感触が伝わり、竿が軽くなります。
目の前にいた良型アマゴは、ゆっくりと流れに戻り、深淵へと消えていきました。

「何が起きたのか?」

呆然としながら仕掛けを確認すると、ハリス切れではありません。
なんと、屈んだ拍子に体の前に回ってきた「友バッグ(魚を入れる携帯用バッグ)」の投入口に、たるんだラインが絡まっていたのです。

魚を取り込もうと屈んだ瞬間、ラインテンションが一瞬緩み、その隙にバッグの金具かフックにラインが干渉。
魚が最後の抵抗で走った瞬間に、絡まった部分から切れてしまったのです。

「友バッグさえ、ここになければ…!」

完全に私の不注意です。
ランディング時の姿勢、装備品の配置、ラインスラックの管理。
全ての基本が疎かになっていたが故の、痛恨のバラシでした。

その後、震える手で同じポイントに仕掛けを投入し、19cmのアマゴを追加しましたが、先ほどの魚とは風格が違います。
逃した魚は本当に大きかった…。

釣行まとめ:本流餌釣りの収穫と課題

今回の引原川本流釣行を振り返ります。

【本日の釣果】

  • アマゴ:40匹以上(最大19cm、大半がリリースサイズ)
  • 使用エサ: 現地調達のヒラタ(川虫)

【得られた気づき・教訓】

  1. 川虫の圧倒的優位性: 足跡だらけのハイプレッシャーな河川でも、現地採集のヒラタを使えばスレ知らずでアタリが続きます。手間をかける価値は絶大です。
  2. 小型対策の重要性: 高活性時は小型が先に食ってしまいます。大型を狙うなら、餌を大きくする、オモリを重くして一気に底層を攻めるなど、小型を「避ける」技術が必要です。
  3. 装備配置の最適化: 今回の最大の反省点です。ランディング時に邪魔にならないよう、友バッグやタモの配置は常に見直す必要があります。特に屈んだ時の干渉は盲点でした。

数釣りとしては大成功でしたが、サイズ狙いとしては悔しさが残る結果となりました。
しかし、この悔しさこそが釣りの原動力です。

「道具の配置を見直し、現地エサを確保し、次こそはあの本流アマゴを獲る」 そう心に誓い、川を後にしました。

皆さんも、本流に挑む際は「現地のエサ」と「装備のチェック」を忘れずに。
強烈な引きを見せる本流アマゴは、すぐそこに潜んでいます。

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