みなさん、こんばんは。
播磨地域で釣りやアウトドアを楽しんでいるkazukiです。
2025年6月7日、兵庫県の中北部に位置する多可町に、家族でホタル観賞へ出かけてきました。
自然豊かなこの町では、毎年6月中旬〜下旬になるとゲンジボタルの幻想的な光の乱舞が見られ、多くの観光客や地元の方々が訪れます。
今年は土曜日に訪問し、子どもたちと日中の川遊びから夜のホタル観賞までを楽しみました。
その体験をレポート形式でまとめましたので、2025年のホタル観賞を検討中の方の参考になれば幸いです。
多可町野間川・八千代俵田地区とは?2025年ホタル観賞の魅力
多可町の中でも、ホタル観賞スポットとして有名なのが「八千代区俵田(たわらだ)」地区です。
野間川沿いにあるこのエリアでは、地域住民の有志団体「ほたるの宿路の会」によって30年以上もホタルの保護活動が続けられており、毎年見事なホタルの舞が見られることで知られています。
特に6月中旬から下旬にかけての数日間は、ゲンジボタルが数千、数万単位で舞い、幻想的な景色が広がります。
2025年も例年通り、5月下旬から飛び始めているようです。
フロイデン八千代という施設はホタル観賞のための臨時駐車場になっており、近くには清流・野間川沿いに約500メートルにわたって整備された遊歩道もあり、夜間でも安全に歩きながらホタル観賞が楽しめます。
また、2015年には国土交通省の「手づくり郷土賞」も受賞するなど、地域全体で自然環境を守る取り組みが評価されています。
子連れ家族でも安心!道の駅&川遊びスポット体験
私たちは12時すぎに多可町入りし、まずは道の駅「杉原紙の里・多可」へ。
杉原川のほとりに位置しており、道の駅のすぐ目の前には浅瀬の川が広がっています。
少し前に結構な雨が降ったため、増水していないか心配していましたが、川の様子をみるとむしろ渇水でした。

ここは川の透明度は抜群で、足首ほどの深さの場所も多く、子どもたちはサンダルを履いて水に入るとすぐに「冷たい!」と大喜び。
網とプラケースを持って小魚やサワガニ、カジカを追いかけながら、夢中になって遊んでいました。
カジカやアブラハヤ、サワガニ、カワムツ、オイカワ、ヨシノボリ、アカザ、カジカカエルなど、たくさんの生き物を捕まえることができます。
サイトフィッシング感覚で魚を見つけて追うのも楽しく、川の生き物に触れる貴重な体験ができます。


動き回った後はテーブルとチェアを出して、川を眺めながらランチをいただきました。
ただのサンドイッチでしたが、自然の中で食べるとやっぱり美味しく感じますね。
川遊び用の簡易シャワーやトイレ、屋根付きの休憩所も完備されており、幼児連れでも安心です。
日が傾くと涼しくなり、自然の中でゆったりとした時間を過ごせました。
いざホタル観賞!ベストな時間帯と駐車場ガイド
ホタルの観賞に最適な時間帯は20時〜21時ごろです。
19時半過ぎには暗くなり始めるため、川遊びを終えた後は少し早めの夕食を済ませ、現地へと車を走らせます。
今年もフロイデン八千代さんの駐車場が6月終わり頃までホタル観賞のため開場されており、車700円、バイク500円で駐車することができるようです。
小さなお子さん連れの方であればフロイデン八千代さんの駐車場に止め、整備された遊歩道を散策するのが安全だと思います。
ただ、土日は非常に混雑するので、可能であれば平日をオススメします。
この日は20時前に横を通過しましたが、すでにフロイデン八千代さんの駐車場はいっぱいになっていたため、少し離れたグラウンドの方に車が誘導されていました。
我々家族は少し離れたところにあるポイントへと向かいます。
幻想的な乱舞!実際に見たゲンジボタルたちの姿
20時前になると、川沿いの茂みや水面に点々とホタルの光が灯りはじめ、あっという間に辺り一面が幻想的な雰囲気に包まれました。
20時10分ごろには乱舞状態に入り、あちこちで光が点滅し、ゆったりと飛び交うホタルの姿が見られました。
一眼レフで写真を撮ってみるとこんな感じ。


ホタルの光は写真ではなかなか伝わらないもの。
実際に見てみると、その柔らかな黄緑色の光が、川面や木々に反射し、まるで自然のイルミネーションのようです。
子どもたちは「わあ!」「あそこにも飛んでる!」と声を上げて大はしゃぎ。
近づいてきたホタルをそっと手で包んで観察し、「ふわっとした光が出てる」「ちゃんと生きてる!」と興奮気味に話していました。
ホタルは弱りやすいので、捕まえたホタルは優しく逃がしてあげましょう。
なお、ごくまれにヘイケボタルも混じっており、ゲンジよりも小さな体で少し光のリズムが早いのが特徴です。
識別しながら見るのも楽しみの一つです。
多可町八千代俵田地区で見られるのはゲンジボタルです。

ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは写真ではわかりにくいですが、赤い頭の黒い筋が十字になっているのがゲンジボタル、1本の線がヘイケホタルです。
観賞後の感想と次回のホタル旅プラン
21時ごろになると徐々に光が少なくなり始め、名残惜しくもホタル観賞を終えました。
子どもたちは「また来たい!」「こんなにいっぱいホタル見たの初めて!」と興奮気味に目を輝かせていました。
今年は気候の条件も良かったようで、私たちが見た日は今までで一番飛んでいたかもしれません。
地域の方々による保全活動の賜物だと思います。
今度はヒメボタルの観賞もしてみたいなぁ、と家族で話しながら帰路へ。
ホタル観賞をきっかけに、他の自然体験も計画したくなりました。
自然を楽しみつつ、地域の文化や取り組みにも触れられる多可町のホタル観賞。
多可町へホタルを見に行かれる皆様、今まさにちょうどいい時期かと思います。
民家から外れた箇所でみれば周りに迷惑をかけず、ゆっくりとホタルを観賞できます。
割とどこにでもいるので、自分のお気に入りのポイントをぜひ見つけてみて下さい!
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