2024年揖保川納竿釣行レポート|台風前の渇水地獄をどう攻略する?支流イワナに絞った最終判断

渓流釣り

2024年の渓流シーズンも、いよいよクライマックスを迎えました。

日本列島に迷走する台風が接近し、週末の釣行が絶望的となる中、「このままでは終われない」と平日の隙間を縫って揖保川へ走りました。

今回のテーマは「極限の渇水状況をどう攻略するか」。

シーズン最後を締めくくる一匹に出会うため、戦略を練って挑んだ最終釣行(納竿)の様子をレポートします。

厳しいコンディションの中で選んだルアーやポイント選定の考え方は、来シーズンの渇水期にもきっと役立つはずです。

それでは、2024年最後の渓流・実釣レポートをご覧ください。

渇水・低活性の揖保川…シーズン最終戦のフィールド状況

9月目前、夜明けの空気には少し秋の気配が混じり始めています。

午前5時、いつものように揖保川本流沿いを走りながら川のコンディションを目視確認しますが、状況は予想以上に深刻でした。

「水が、ない」

前回のエサ釣り釣行時も渇水でしたが、今回はさらに減水が進んでいます。
連日の日照りで石は乾き、流れは細り、魚たちの隠れ家となる瀬も消滅寸前。

これほどまでに雨に恵まれなかったシーズンも珍しいのではないでしょうか。

通常、この時期の本流アマゴは、豊富な水量と瀬の流下物を頼りに成長しますが、この渇水では警戒心がMAXまで高まっていることは明白です。

ルアーを追うどころか、人影を見ただけで走られる「無理ゲー」の予感。

ここで私は大きな決断をしました。

「本流のアマゴは捨てよう。支流の源流域で、岩陰に潜むイワナとの勝負に切り替える」

台風前の貴重な時間、確率の低い本流で消耗するよりも、水温が低く、比較的活性が残っている可能性がある支流上流部へ「賭け」に出ることにしました。

本流を捨て支流へ!「イワナの渓」で挑む渇水攻略

ハンドルを切り、向かった先は今シーズン何度か良い思いをさせてくれた「イワナの渓」。

実績のある支流なら、多少の水量不足でも魚のストック量でカバーできるのではないか、という読みです。
さらに言えば、「最後は爆釣して気持ちよく終わりたい」という釣り人の欲もありました。

しかし、入渓地点に立って愕然とします。

「ここもか……」

普段なら膝下まである豊かな流れが、くるぶし程度のチョロチョロとした流れに変わっています。
本来、落ち込みや深場を形成しているポイントが浅くなり、魚の付き場が丸見えの状態。
これでは、魚からもこちらが丸見えです。

案の定、これまで良型を仕留めてきた一級ポイントを通しても、チェイス(追尾)すらありません。

魚がいないわけではないはず。
しかし、極度の渇水とプレッシャーで、岩の奥深くやボサ(草木)の下に張り付き、テコでも動かない状態になっているのでしょう。

通常のアップストリーム(上流へのキャスト)では見切られるため、より遠くから、姿勢を低くして気配を殺す「忍びの釣り」を強いられます。

尺イワナの実績ポイントも沈黙。

高低差のある渓谷を登りながら、焦りと絶望が入り混じります。

「もしかして、最終戦でボウズ(釣果なし)もあり得るのか?」

そんな不安が脳裏をよぎりました。

沈黙を破ったのは「メテオーラ45」!執念の23cm

釣り上がり始めて約1時間。

疲労と焦りがピークに達しようとしていたその時、わずかに流れが収束し、白泡が立っている小さな落ち込みを見つけました。

「ここしかない、ここならイワナが居ついているハズ」

渇水時、魚は酸素と餌、そして身を隠す泡(バブルライン)を求めて、わずかな水深変化に集中します。

ここでルアーチェンジ。

これまで反応が得られなかったミノーから、今回初めて投入する『Jackson メテオーラ45』を選択しました。

メテオーラ45は、フラットサイドボディによる強力なフラッシングと、低重心による安定した沈下姿勢が特徴です。
浅い場所でもしっかりとヒラを打ち、狭いスポットで強烈にアピールできるこのルアーにすべてを託しました。

キャスト後、着水と同時にロッドを煽り、短い距離で連続ヒラ打ちアクションを入力。

ルアーが白泡の中を通過した瞬間。

「ガツンッ!」

手元に伝わる明確な衝撃! 反射的に合わせを入れると、ロッドが小気味よく絞り込まれました。
バレるなよ、と念じながら慎重にランディング。

ネットに収まったのは、黒とオレンジの斑点が美しい23cmのイワナでした。

「ありがとう……!」

思わず声が出ました。
サイズこそ尺には届きませんが、この厳しい状況下でひねり出した一匹の価値は計り知れません。

やはり、渇水で餌が流れてこないのか、少し痩せ気味の個体でしたが、その野性味あふれる姿に最終戦の喜びを噛みしめました。

一匹釣れると不思議なもので、肩の力が抜けて集中力が増します。

その後、ルアー操作のコツを掴んだのか、チェイスが見えるようになりました。

15cmほどの小型イワナも数匹遊んでくれましたが、これらは「来年大きくなってね」と優しくリリース。

源流部への大移動と、来シーズンへの課題

一通りの区間を釣り上がり、時刻は7時半。
まだ時間があるため、さらなる一匹を求めて「大移動」を決断しました。

ダムを越え、出会い橋を過ぎ、戸倉エリアも越えて、揖保川のほぼ最上流部へ。
ここは過去に入ったことのない未開拓ゾーンです。

「源流付近なら、水温も低く活性が高いのでは?」という淡い期待を抱いての入渓でしたが、現実は甘くありませんでした。

ここもやはり渇水。
川幅は狭まり、逃げ場のない魚たちはさらに神経質になっていました。

それでも、未知のポイントを歩くワクワク感は渓流釣りの醍醐味です。
岩陰から走るイワナの魚影を確認し、一度はヒットに持ち込みましたが、惜しくもフックアウト。
やはり、食いが浅いようです。

しかし、釣果以上に「来シーズンに使えそうな新規ポイント」を足で稼いで見つけられたことは大きな収穫でした。

渇水で地形が露出している今だからこそ、普段の水位では見えない「底石の配置」や「深みの構造」を確認できたことは、来年の増水期に必ず活きてくるはずです。

2024年揖保川納竿:厳しさの中に掴んだ確かな収穫

午前10時、予報通り空が暗くなり始めたところで納竿としました。

【本日の釣果】

  • イワナ(23cm):1匹
  • リリースサイズ:数匹

「爆釣」とは程遠い、厳しい最終戦でした。
正直なところ、不完全燃焼感は否めません(笑)。

特に今シーズン後半は、雨のタイミングと釣行日が噛み合わず、本流アマゴの醍醐味を味わいきれなかったことが悔やまれます。

しかし、だからこそ釣りは面白い。
思い通りにいかない自然相手だからこそ、一本の価値が高まり、次のシーズンへの情熱が湧いてくるのだと思います。

  • 渇水時の支流の選び方
  • メテオーラ45という新たな武器の発見
  • 最上流部のポイント開拓

これらは、2025年シーズンに向けた大きな財産となりました。

これにて、2024年の揖保川渓流釣りは終了。
来年3月の解禁まで、しばしの別れです。
揖保川で出会った魚たち、そして美しい景色に感謝を。

さて、渓流が禁漁に入ると、私のフィールドは「海」へとシフトします。
これからはアオリイカ、タチウオ、そして冬のメバルと、播磨の海が熱くなる季節。

揖保川渓流釣り師の皆様、今シーズンもお疲れ様でした!
また来年の春、川原でお会いしましょう!

コメント

  1. きっち より:

    お疲れ様でした。
    ホント今年は渇水続きでしたね。
    同じく八東も渇水気味でしたが千代川系は比較的水量も豊富な感じです。
    複数券があると山越えで八東とかもオッケーなので良いかもですね。
    お値段も比較的リーズナブルてすし〜
    また来季よろしくお願いします。

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