【渓流釣りの始め方】渓流釣り初心者必見!必要な装備・道具を徹底解説!渓流餌釣り編

渓流釣り

みなさんこんばんは、播磨地域で釣りやアウトドアを楽しんでいるkazukiです。

新型コロナ渦から一気に渓流釣り人口が増え、渓流釣りについてのメディア特集等を見かけることが増えた気がします。
私のホームリバーである兵庫県の揖保川でも、かれこれ10年以上渓流釣りをしていますが、ここ数年で明らかに釣り人は増えていると感じます。

それでもまだまだ渓流釣りはマイナーな釣りで、詳しく知らない人は多いかと思います!

そこでこの記事では

  • 渓流釣りを始めてみたい!
  • でもどんな装備や道具を揃えればいいのかわからない

そんな方のために、今回の記事では「渓流釣りに必要な装備や道具」について、解説していきたいと思います。

実際に私が使っているものを交えながら詳しく説明していきたいと思います。

なお、今回は餌釣りに絞って解説していきます。
ルアー編についてもまた紹介させていただきます!

渓流竿

まずはこれがなければ始まらない「渓流竿」からです。
最初の一本目となる渓流竿選びのポイントはこのとおり。

渓流竿選びのチェックポイント

ちなみに私が現在実際に使っているのはシマノの「天平ZZ硬調61」という竿です。

シマノの渓流竿「天平」、いわゆるエントリーモデルですが本当に優秀です

一口に渓流竿と言っても、竿によって長さ、重さ、硬さ、調子などそれぞれ特色があるため、はじめの一本はどの竿に決めるのか、悩むと思います。
私も初めて渓流竿を買ったときはわけもわからず、¥1,500くらいでどこのメーカーかもよくわからない5.4mの竿を買いました。
ちゃんとしたメーカーの渓流竿は何万もしたため、当時学生だった私では手が届かなかった、という理由もあります。
ただ、やはり格安の渓流竿とそれなりに値段の張る渓流竿ではその機能性に雲泥の差がありましたね。
実際に使用して比べると、驚くほど違いがわかります。

さて、渓流竿を選ぶ基準について、まずは「長さ」です。
長さはもちろん実際に釣りをする河川の規模に応じた長さが良いですが、始めにそんなこと言われても正直ピンとこないかと思います。
なので、まずは6m前後のものを選びましょう。
扱いやすさ、順応性は6mくらいが一番良いんです。
また、できれば長さ調節機能(シマノならズーム、ダイワならマルチレングスと呼ばれます)がある竿をおすすめします。
私が使っているシマノの天平がまさにそうなんですが、54cm、58cm、61cmと竿の長さを調節することができるものです。
この機能があれば狙えるポイントの幅が一気に広がります!

次に「重さ」です。
個人的に竿選びで一番重要なのは「重さ」だと思っています。
「いやいやいや、それくらい我慢できるよ!」って人もいらっしゃるかと思います。
でも実際に一日釣りをしてみると、重い竿だと腕がすぐに疲れてしまい、集中力が低下しトラブルが多発したりなど、思ったよりも重さが疲労ひいては釣果に直結します。
一日中遊んでも疲れないような、できるだけ軽い渓流竿を選んで下さい。
5mクラスなら130gくらいまで、6mクラスなら160gくらいまでが、軽い竿の目安になります。

次に「調子」です。
ルアー釣りだとMLとかLとかULとかで表現されますが、渓流竿では硬い順に超硬調、硬硬調、硬調、中硬硬、中硬調などといった表現になります。
柔らかいと細い繊細な仕掛けを扱いやすく、針掛かりも良いですが、良型の魚の取り込みには苦労します。
逆に硬いと細い繊細な仕掛けは扱い辛いですが、魚が掛かった時に一気に引き抜いて取り込むことができます。
好みもあると思いますが、扱いやすさを考えると始めは硬調の竿が一番良いと思います。

次に「仕舞寸法」です。
これは持ち運びの観点から、シンプルにできるだけ短くなるものを選んで下さい。
60cmまでを目安にすれば良いです。

仕掛け

渓流竿と並んで、これが無ければそもそも釣りにならない「仕掛け」
必要なものはこのとおり。

渓流釣りの仕掛けに必要なもの(6m竿の場合)

渓流釣りでは基本的に「ミャク釣り」と呼ばれる釣り方で渓流魚を釣ります。

その仕掛けはこんな感じです。

もちろん、始めたての時は市販の渓流釣り仕掛け一式セットでも良いと思います。
ただ、セットものの場合は仕掛けが太くて渓流魚に警戒されやすいのと、渓流釣りは意外と仕掛けを消耗するため、コストパフォーマンスの点からも自作で仕掛けを用意するのが一番です。
また、何かあった時にも現地でササっと仕掛けを作って対応できたりもしますので、仕掛け作りには慣れていて損はありません。

渓流釣りの基本は「いかに自然に餌を流し、渓流魚に違和感なく食わせられるか」に尽きます。
かなりシンプルな仕掛けなのですが、シンプル故に奥が深いんです。
ラインの太さやガン玉の重さ一つで釣果がガラリと変わることもあるくらいです。

まずは「ハリス」「道糸」からですが、基本的にこの2つはセットで考えます。

右:道糸用、左:ハリス用 0.3号のとおし仕掛けでも可

ラインの種類は始めはどちらもナイロンが一番良いです。
太さについては始めの方はハリス0.3号、道糸0.4号くらいから始めるのが良いと思います。
これくらいだとまず渓流魚が掛かってもラインブレイクすることはないでしょう。
慣れてきたらだんだん細くしていき、ハリス0.15号、道糸0.2号とかで良型アマゴを問題なくキャッチできます。
渓流用も販売されていますが、ナイロンラインであれば特に気にする必要はありません。
また、ハリスと道糸を分けずに一本で仕掛けを作るのも有効です。
「とおし仕掛け」と言い、ハリスと道糸の結束箇所が無くなるので、強い仕掛けになります。

次に「目印」です。

目印:2種類くらいカラーがあれば十分

その日の天気や明暗などにより視認しやすい色が違ってくるので、目印は最低2色は使うようにしましょう。
釣果に目印の色は一切関係ないので、自分にとって視認しやすいカラーを選んで下さい。
編み込みタイプや矢羽根タイプなどがよく使われますが、毛糸タイプが汎用性が高い上にトラブルが少なく、使いやすいです。

そして「ガン玉(ジンタン)」です。

ガン玉、ジンタン

ガン玉(ジンタン)は何種類も持って行きましょう。
といっても極端に軽すぎたり重すぎるものは始めは必要ありません。
参考までに私はG3~2Bを持って行き、流れの強さや水深によって使い分けています。

DAIWAから発売されているガン玉・ジンタンケース 薄型で便利

こんな感じで収納しています。

最後に「針」です。
魚に直接接する仕掛けの肝です。

色々試したが、このナノヤマメが一番掛かりが良い

針の大きさが小さい方が掛かりがよくバレにくいですが、高確率で針を飲まれます。
大きい針はその逆になりますが、ざっくり4号~6号の針を好みで使い分けるくらいでOKです。
ちなみに私は飲まれるのが嫌なので基本は6号を使ってます。
特に掛かりが悪いと感じたこともありません。
特殊な釣り方である「ゼロ釣法」でもない限り問題ありません。

竿先と道糸の間に付ける「天井糸」と呼ばれる糸を使うこともあります。
天井糸は道糸より太い糸で構成され、源流域での使用や、仕掛けの飛ばしやすさ、仕掛けの節約に一役買うものです。
その分風の抵抗が増えたり、結束箇所の切れなどのデメリットもあります。
私は開けたところで釣ることが多く、使用頻度は高くありませんので割愛しています。

ほかにも様々な仕掛けの組み方があり、好みによるところも大きいです。
上記をベースに色々な仕掛けを試作してみて、自分だけの仕掛けを作ってみましょう!

餌・餌箱

渓流釣りで最高の餌は現地で採れる川虫や羽虫です。
なので釣行前に川虫を採取して、それを使って釣りをするのが一番釣果に結び付きます。
何せ普段食べている餌ですから違和感なく食いついてくれます。

ですが、始めたてで川虫採取から…
となるとハードルが高いので、今回は市販されている餌を紹介したいと思います。

釣り具屋で買える渓流釣りの餌

おそらく渓流釣り向きの餌で市販されていて手に入りやすいのは上記くらいかと思います。

結論から言うとシーズンをとおして、市販の餌ならブドウ虫をオススメします。

まずはイクラです。

釣具屋で売られているイクラ。結構お高いんです。

解禁初期はイクラは抜群の効果を発揮します。
ただ、餌持ちが極端に悪いため、あまり使い勝手はよくないです。

次にブドウ虫

これがブドウ虫。幼虫系が苦手な人ゴメンナサイ。

ブドウ虫は少し高価な餌ですが、6月頃~の虫系が活発になる時期にはかなり強力な餌になります。
川虫と遜色ないくらい釣れることもありました。
針にも付けやすく、保存も容易で長持ちします。

最後にミミズです。

釣具屋で売られているミミズ。細いタイプや太いタイプなど様々。

ミミズは雨後の増水時に効果抜群な餌になります。
ミミズは雨後に活動的になり、川に流されることが関係していると言われています。
実際に雨後はミミズで爆釣した経験が何度もあります。
ただ、針への掛け方に少しコツがいるのと、なんとも言えない匂いがありますので苦手な方も多いです。

次に餌箱ですが、首から掛けるタイプやベルトとおしの付いたタイプなど、色々なタイプがあります。
個人的なオススメは首掛けタイプです。

DAIWAのクールベイトという餌箱 さきほどのガン玉ケースが上蓋にピタッと収まる


私は昔、ベルトとおしのついたタイプを使用していましたが、ベルトとおしの部分がすぐに壊れてしまっていました。
加えて、手返しの面や立ちこんでも餌箱が水没しないというメリットから、首掛けタイプに変えましたが、7年以上経っても全然現役で、かなり快適です。

タモ

どちらもハンドメイド。餌釣りかルアー釣りかでタモを使い分けている。

魚が掛かって取り込む際に必須となるタモ。
何の特徴もないものもあれば、魚へのダメージを軽減するものもあったり、意匠を凝らしたデザインのものや職人が手作りした世界に一本しかないものなど、色んなタモがあります。

そして渓流釣りにハマってくると、恐らく自作のタモを作ることになると思います(笑)
私も見事にそのルートにハマりました。

とりあえず始めは正直魚が掬えたらなんでもいいと思います。
釣り具屋に行けば¥2,000くらいで売ってます、それで十分です。
ただ、タモはよく落として無くすので、マグネットリリーサーやスパイラルコードなどを取り付けて、紛失防止対策を忘れずに!

紛失防止にスパイラルコードは必須です!

ウェーダー

ウェーダー選びのチェックポイント

川に立入って釣りをするために必須なアイテム「ウェーダー」
漁師や魚屋さんが身に付けているのを見たことがあると思います。
私が実際に使っているのはシマノの「ハイパーウェーダー」というウェーダーです。

まず、ブーツフットタイプかストッキングタイプかに大別されます。
ブーツフットタイプは長靴が一体になっているもの、ストッキングタイプは別途シューズを用意するタイプです。
ストッキングタイプは足回りが軽快になり快適なるメリットがありますが、別途ウェーディングシューズを用意する必要があるため、まずは単体で完結するブーツフットタイプにするのがオススメです。

次に長さで、ウェーダー部分の長さにより、チェストハイウェーダー(胸まで)かウエストハイウェーダー(腰まで)かヒップウェーダー(足のみ)かを選びます。
特殊な条件下でなければまずはチェストハイウェーダーを選びましょう。
加えて、蒸れにくい素材、構造のものを選ぶとより快適に釣りを楽しむことが出来ます。

そして靴底の種類ですが、フェルトソール、フェルトピンソールのどちらかを選んで下さい。
注意点としては渓流釣りでは決してラジアルソールは選ばないでください。
渓流は苔などでぬるぬるしていて滑るため、ラジアルソールでは転倒して怪我をしてしまいます。

ベスト

バッグの代わりとなり、道具類を収納しておくベストも渓流釣りでは必須です。

これはもう好みの世界になってくると思います。
もちろん通気性や速乾性、収納性などの機能面もあると思いますが、一番は自分の好みであるかどうかです。
自分が「これカッコいい!」と思えるベストを選んで下さい。

渓流釣り専用である必要もないので、海釣りで使っているベストを流用するのもありです。

手袋(グローブ)

場所によっては岩を上ったり、高巻きしたり、草木をかきわけて進むことがあったりなど、渓流釣りは意外とハードな釣りです。
そこで手を保護するために手袋(グローブ)は必須です。

釣れた魚へのダメージも減らすことができます。

時にこの素材じゃないとダメということはありませんが、渓流は水が冷たいのでネオプレンやクロロプレン素材のグローブだと保温してくれるので手がかじかんだりせず、シーズン初期は重宝します。

帽子

渓流釣りは自然の中での楽しむ釣りのため、開けた場所では日射しがふりそそぎ、木々や岩々に囲まれた場所では頭上から石が落ちてくることもあります。

そのため、頭を守るために帽子は必須です。
快適さを求めるのであれば通気性や透湿性、速乾性の高いものを選べばよいですが、特に気にしなくても大丈夫です。

普段使用しているキャップやハットがあればそれでも全然OKです。

遊漁券

最後に、管轄する漁業協同組合(漁協)の遊漁券です。
海釣りしかしない方なんかはあまりなじみがないかもしれませんが、渓流魚がいる川は大体管轄する漁協があります。

日券と年券があり、大体年3回くらい釣行するのであれば年券で元はとれるかと思います。

管轄する漁協があるかどうかは、「河川名+漁協」とネットで検索すれば出てきます。

最後に

以上が渓流釣りの基本的な装備・道具になります。

紹介した以外にも、偏光サングラスやウエストクリールなど経験者の人からすれば「これも足りていないぞ!」という声もありそうですが、今回は「最低限必要なもの」かつ「まず1つ選ぶなら」にぎゅっと絞って紹介しました。

その他の小物類やツールについてはまた別の機会に紹介しようと思います。

最後まで御覧いただきありがとうございます。

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