暖冬と言われていた今年の冬ですが、釣り人の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は今年の初釣りとして2026年1月25日(日)、兵庫県三田市にある「小柿渓谷放流釣り場(こがきけいこくほうりゅうつりば)」へと足を運んでまいりました。
目的はただ一つ。
昨年度も参加し、苦い思いをした「新春あまご釣り大会」へのリベンジです!
Instagramで大会告知が出るやいなや即電話してエントリー。
「今年こそは優勝間違いなし」と、脳内シミュレーションも完璧に仕上げて意気揚々と挑んだのですが……。
まさか、あんな結果になろうとは。
今回は、大雪に見舞われた過酷すぎる大会の様子と、管理釣り場の難しさ、そして「実は今が一番のチャンスかもしれない」という釣り場の情報を、余すことなくレポートします。
これから小柿渓谷へ行こうと考えている方の参考になれば幸いです。
自然豊か!「小柿渓谷放流釣り場」とはどんなところ?
本編に入る前に、今回の舞台となった「小柿渓谷放流釣り場」について少し解説しておきましょう。
兵庫県三田市の北部、豊かな自然に囲まれた羽束川(はつかがわ)の渓流を利用して作られたこの釣り場は、関西のアマゴ釣りファンにとってはお馴染みのスポットです。
釣り場の特徴
自然の川を石で区切って区画を作っているため、「管理釣り場の快適さ」と「自然渓流の雰囲気」の両方を楽しめるのが最大の魅力。

完全なポンド(池)タイプとは違い、川の流れを読み、魚の付き場を探るという渓流釣りの醍醐味が味わえます。
普段は家族連れや初心者でも楽しみやすい釣り場として人気ですが、今回参加した「新春あまご釣り大会」は別物。腕に覚えのある釣り師たちが集う、真剣勝負の場なのです。
大会のルール
今回私が参加した大会の概要は以下の通り。
- 開催日: 2026年1月25日(日)
- 競技時間: AM 9:00 ~ 11:30
- 対象魚: アマゴ
- ルール: 時間内に釣り上げたアマゴの匹数を競う
- 使用餌: イクラ、ミミズ、ブドウ虫のみ
約35名の参加者が、限られた区画としのぎを削ります。
「管理釣り場なんだから、放流直後は入れ食いでしょ?」
そう思ったそこのあなた、去年の私と同じ思考回路です(笑)。
ここは自然渓流以上に繊細なアプローチが求められる、奥深いフィールドなのです。
意気揚々とリベンジへ!しかし現地はまさかの雪景色
さて、当日の朝の話に戻りましょう。
自宅を出発したのは朝の6時頃。
天気予報では「少し雪が降るかも」程度の予報が出ていましたが、私は完全に油断していました。
「まあ、なんだかんだでパラつく程度だろう。むしろ雪のアマゴ釣りなんて風情があっていいじゃないか」
そんな余裕も、三田市に入り、小柿渓谷に近づくにつれて吹き飛びました。
車のワイパーを最速にしても視界が白むほどの、本降りの雪。
徐々に強くなる雪脚に、ハンドルを握る友人の手にも力が入ります。
現地に到着すると、そこはもう完全な銀世界でした。
視界を遮るほどの降雪で、遠くの山は見えません。
釣り場となる川を見下ろすと、岩の上にはこんもりと雪が積もり、水面は黒く冷たく光っています。

「……え、ちょっと待って、この中で釣るの?」
車を降りた瞬間に突き刺さる冷気。
風流どころの話ではありません。
これは「寒中修行」か、あるいは「サバイバル」か。
過酷な釣りとなることを覚悟した瞬間でした。
受付と待機時間

事務所に入ると、そこにはすでに多くの参加者が集まっていました。
皆さん、顔なじみの方も多いようで、ストーブを囲んで談笑しながら英気を養っています。
この独特の「戦いの前の和やかな空気」、嫌いじゃありません。
受付を済ませると、今年は参加賞として「3月末まで使える500円割引券」をいただきました。
昨年は景品としての配布でしたが、今年は全員もらえるスタイルに変更されたようです。
これは地味に嬉しいポイント。
釣れなかったとしてもリベンジに来いということですね(笑)
見事な伏線でございます。
スタッフの方から「安全のため、8時半までは川に入らないでください」とのアナウンスがあり、それまでは車中で待機することに。
エンジンをかけ、暖房を効かせた車内から外を眺めますが、雪は一向に止む気配を見せず、しんしんと降り続いています。
午前9時スタート!開始早々のヒットから一転、沈黙の雪中戦
8時半を過ぎ、くじ引きで決定した自分の持ち場(区画)へ移動します。

雪が降り積もる岩場は滑りやすく、慎重に足場を確保。
いよいよ準備開始です。

今日のタックル(仕掛け)
私が今回使用したのは、普段の渓流釣りで愛用しているシマノの延べ竿「天平」。
これに0.3号の通し仕掛けをセットした、感度重視の繊細なタックルで挑みます。

- 竿: シマノ 天平(渓流用延べ竿)
- ライン: ナイロン 0.3号 通し
- 針: 渓流用極小針
- 餌: イクラ、ブドウ虫(ローテーション用)
ちなみに、小柿渓谷の川幅なら、竿の長さは4.5mもあれば十分区画の一番奥まで届きます。
私は普段使い慣れているので長めの竿を使っていますが、取り回しを考えると4.5m前後がベストバランスだと感じます。
改善されたスタート方式
準備をしていると、スタッフの方から放送が入りました。
「放流のタイミング誤差をなくすため、合図があるまで釣りを始めないでください」
これは良い改善点です。
実は昨年、放流の順番が回ってくるタイミングによって、実質的な釣り時間にかなり差が出てしまっていたのです。
今年は全員が公平にスタートできるよう配慮されていました。
運営の方々の努力に感謝です。
運命のスタート、そして……
私の区画にもバケツを持ったスタッフさんが現れ、元気な(はずの)アマゴたちが放流されました。
およそ20匹くらいでしょうか。
そして9時過ぎ、開始の合図とともに一斉に竿を出します!
「今年はやってやるぞ!」 気合十分にイクラを流すと……ククッ!

なんと、一投目から明確なアタリ! すかさず合わせると、小気味よい引きが手元に伝わります。
慎重に取り込んだのは、17cmほどの小ぶりですが美しいアマゴ。
「よし!幸先のいい滑り出しだ!このままツ抜け釣り(10匹)ペースでいくぞ!」
寒さも忘れ、アドレナリンが放出されます。
しかし私の快進撃は、この1匹で終了しました。
見えてしまった「動かない魚たち」
そこから先は、まさに「無」の時間。
餌を変えても、棚(深さ)を変えても、流すコースを変えても、ピクリとも反応がありません。
あまりに反応がないので、竿を置いて休憩がてら偏光グラス越しに区画の中をじっくり覗き込んでみました。
雪の反射で見えにくい中、目を凝らすと……深い淵の底に、キラリと光る銀色の物体が3つ見えました。
「……えっ、死んでる?」
後でよく確認すると、それは放流されたはずのアマゴでした。
おそらく、極端な低水温と、放流時の水温差によるショック(水温ショック)で、仮死状態になってしまったか、動けなくなってしまったようです。
他の魚たちの姿も見当たりません。
おそらく岩陰の奥深くでじっと動かずにいるのでしょう。
降りしきる雪。
凍える指先。
そして、全く反応のない魚たち。
開始30分もしないうちに、私の心はポッキリと折れてしまいました(笑)。
驚愕の結果発表!釣果0が続出する波乱の展開に
「ほかの人はどうなんだろう?」 時刻は10時過ぎ。
すでに心が折れた私は、周りの様子を伺い始めます。
すると、トイレ休憩から戻ってきた隣の区画の方から衝撃の情報が。
「さっき事務所の方で聞いたけど、一番釣れてる人で4匹らしいよ」
……え? 4匹? 40匹じゃなくて?
この時点で、今回の大会がいかに異常な状況であるかを悟りました。
やはり、急激な冷え込みと降雪が魚の活性を極限まで下げてしまっているようです。
その後も、寒さと戦いながら粘りました。
「終了間際に時合(釣れる時間)が来るかもしれない!」という淡い期待、いわゆるドラマ展開を夢見ましたが、現実は非情です。
あっという間に11時半。
競技終了のアナウンスが無情にも渓谷に響き渡りました。
結果発表
重い足取りで事務所へ戻ります。
私の釣果は、開始直後の1匹のみ。
「管理釣り場に来て、自然渓流よりも釣れないなんて……!」
友人も2匹という貧果。
二人して完全にボッコボコにやられました。
しかし、驚いたのはここからです。
結果発表のボードを見て、会場がざわめきました。
- 優勝:5匹
- 2位:4匹
- 3位:3匹

なんと、優勝ラインがたったの5匹!
そして、参加者のうち10名程度が「釣果0(ボウズ)」という、恐ろしい結果となっていたのです。
管理釣り場の大会でボウズが出るというのは、相当レアなケースです。
やはり最大の敗因は「水温低下による魚の活性ダウン」。
これに尽きます。自然相手の遊びである以上、こういう日もある。
分かってはいますが、悔しいものは悔しい!
もちろん、私は入賞にかすりもせず。
ただ、抽選のラッキー賞でお米3kgをゲットさせていただきました!
魚は釣れませんでしたが、食料は確保です(笑)。

【重要】大会後が狙い目!?大量の残りアマゴと今後の展望
大会終了後、あまりの不完全燃焼さに「残業(居残り釣り)」を試みました。
一度自分の区画に戻り竿を出しましたが……指の感覚がなくなるほどの寒さに耐えきれず、すぐに断念。
他の参加者の方々も、早々に帰路についていました。
しかし、ここで一つ、ポジティブな事実に気づきます。
「これ、とんでもない数のアマゴが川に残ってるんじゃないか?」
単純計算してみましょう。
1区画に数十匹は放流されているはずです。
しかし、釣られたのは0〜数匹。
つまり、放流されたアマゴの9割以上が、手つかずの状態で区画内に残されていることになります。
これは、これから小柿渓谷放流釣り場に行かれる方にとっては朗報です!
今後の狙い目
釣れなかっただけで、魚がいなくなったわけではありません。
寒さで口を使わなかっただけです。
つまり、気温が上がり、水温が安定してくれば、これらの魚が一気に活性化し「爆釣」する可能性が非常に高いのです。
時期的にも大雨の可能性も低いため
- 雪が溶けて水温が上がった日
- 人が少ない平日のタイミング
このあたりを狙って行けば、大会の仇を討つような素晴らしい釣果に恵まれるかもしれません。
特に、今回配られた「500円割引券」が手元にある私としては、暖かくなった頃を見計らって再突撃するしかありませんね!
まとめ
2026年の新春あまご釣り大会は、大雪という自然の猛威の前に完敗、という結果に終わりました。
しかし、雪景色の渓谷美、極限状況での釣り、そして釣り人同士の「釣れませんねぇ~」という連帯感(笑)。これらを含めて、記憶に残る一日となりました。
管理釣り場だからといって決して甘くはない。
だからこそ、釣れた時の1匹が嬉しい。
そんな釣りの原点を思い出させてくれた気がします。
「このままでは引き下がれないので、また来年もリベンジしたいと思います!」
……と、力強く宣言したいところですが、来年の天気予報を見て、あまりに寒そうだったらコタツで丸くなっているかもしれません(笑)。
皆さんも、防寒対策を万全にして、冬の釣りを楽しんでくださいね!
小柿渓谷の「大会の残りアマゴ」、狙い目ですよ!


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