新しい年の始まり、みなさんはどんな釣りを楽しまれましたか?
私は2025年1月19日(日)、兵庫県三田市の山間にある「小柿渓谷放流釣り場(こがきけいこく)」で開催された、『新春アマゴ釣り大会』に参加してきました!
「管理釣り場の放流魚なんて、入れた瞬間に入れ食いでしょ?」
もしそう思っている方がいたら、ぜひこの記事を最後まで読んでいただきたいです。
今回の釣行は、そんな私の甘い考えを打ち砕く、まさかの「激渋(げきしぶ)」展開から始まりました。
しかし、そこには明確な理由と、攻略の糸口があったのです。
今回は、大会の熱気あふれる様子をお届けするとともに、私が実釣で痛感した「管理釣り場ならではの難しさ」と、そこから導き出した「低活性アマゴの攻略法」、そして小柿渓谷の魅力を余すところなくレポートします。
これから渓流釣りを始めたい方や、家族でアウトドアを楽しみたい方の参考になれば幸いです。
家族連れにも最適!小柿渓谷放流釣り場の魅力とは?
まず、今回の舞台となった「小柿渓谷放流釣り場」について詳しくご紹介します。
兵庫県三田市、武庫川の上流にある羽束川(はつかがわ)を利用したこの釣り場は、関西の釣り人にとって「冬の癒やしのスポット」として知られています。
自然渓流と管理釣り場の「いいとこ取り」
小柿渓谷の最大の特徴は、「自然の川そのものを利用している」という点です。
プールのような人工的なポンドタイプではなく、大きな岩や落ち込み、瀬といった自然の地形がそのまま残されています。
そのため、足場が整備された管理釣り場でありながら、本格的な渓流釣りの雰囲気を存分に味わうことができます。
四方を深い山々に囲まれており、冬の澄み切った空気の中でロッドを振る時間は、釣果に関係なく最高のリフレッシュになります。
初心者やファミリーも安心の設備
「渓流釣り」と聞くと、険しい山道を歩くイメージがあるかもしれませんが、ここは安心です。
- アクセス: 駐車場が完備されており、釣り場へのエントリーも容易。
- トイレ: 簡易トイレ(仮設)が設置されています。(※女性やお子様連れの方は、事前に場所や仕様を確認しておくと安心です)
- 事務所: エサや仕掛けの販売はもちろん、竿のレンタルも実施。手ぶらで訪れても楽しめます。
- BBQ: 河原でのバーベキューも可能。釣った魚をその場で焼いて食べるという、最高のアウトドア体験ができます。
私は今回、約10年ぶり・二度目の訪問でした。
かつて渓流釣りを始めたばかりの頃に訪れた思い出の場所。
その後、揖保川のタフな自然渓流で経験を積んできた私が、10年越しにここでどれだけ通用するのか。
そんな「腕試し」の意味も込めた釣行です。
35名の釣り師が集結!大会の概要と当日の雰囲気
今回参加した「新春アマゴ釣り大会」は、小柿渓谷の冬の風物詩とも言えるイベントです。
大会ルールと当日のスケジュール
- 開催日: 2025年1月19日(日)
- 参加費: 6,000円(エサのイクラ代込み)
- 競技時間: 9:00 〜 11:30
- ルール: 制限時間内に釣り上げたアマゴの「総匹数」で競う
当日は35名の参加者が集まりました。
その中には2名のお子さんの姿も。
スタッフさんのInstagram情報によると、大人の部と子どもの部は分けて表彰されるため、お子さんが参加すれば入賞確率は非常に高い(ほぼ確定?)とのこと!
親子で釣り大会デビューを目指すには、これ以上ない環境かもしれませんね。
運命の場所決め「くじ引き」
受付は朝8時からでしたが、私は7時半頃に現地へ到着。

すでに駐車場には多くの車が並び、参加者たちの熱気で溢れていました。
「今日は釣るぞ!」という静かな闘志が、冷たい空気の中に漂っています。
受付では、運命を左右する「釣り座(区画)」を決めるくじ引きが行われます。
私が引き当てたのは、事務所のすぐ目の前、左岸のエリア。
足場も良く、放流の様子もよく見える一等地です。

「これは、もらったかもしれない」
くじ運の良さに、私の期待値は最高潮に達していました。
参加費にはエサの「イクラ」が含まれていますが、私は予備として「ブドウ虫」も持参。
揖保川で愛用している6.1mの渓流竿『天平』に、0.2号の通し仕掛け、3号のガン玉をセット。

準備は万端。あとは開始の合図を待つのみです。
誤算の連続!放流直後なのに釣れない「魔の時間」
9時直前、スタッフの方々が各区画にバケツを持って現れました。
いよいよ放流です。
元気なアマゴたちが次々と川へ放たれていきます。
「スタート!」
合図とともに、一斉に仕掛けを投入。
管理釣り場のセオリー通りなら、ここでバタバタと竿が曲がり、開始15分で「つ抜け(10匹以上)」も夢ではないはず。
しかし――。
私の仕掛けには、反応がありません。
「あれ? エサが合っていない?」
イクラを新しいものに変え、流す筋を変え、タナ(深さ)を変えますが、全くの無反応。
偏光グラス越しに水中を凝視しますが、さっき放流されたはずのアマゴの姿がどこにも見当たらないのです。
まるで神隠しに遭ったかのよう。
「これは一体どういうことだ?」
通常、放流直後の魚は環境の変化に驚きつつも、エサに対して貪欲に反応することが多いものです。
しかし、この日は違いました。
おそらく、水温の低さか、あるいは移動のショックか、アマゴたちは一目散に「身を隠すこと」を優先したようです。
焦りと絶望の90分
私の区画には中央に大きな岩が沈んでいます。
「あの大岩の下に、全員隠れているに違いない」 そう仮説を立て、岩の際(キワ)を執拗に攻めますが、それでも反応はありません。
9時半、10時……。時間は無情に過ぎていきます。
周囲を見渡すと、ポツリ、ポツリとは釣れているものの、誰も連発はしていません。
釣り場全体を覆う重苦しい沈黙。
「自然渓流で鍛えたナチュラルドリフト(自然に流す技術)が、なぜ通用しない?」
自分の技術への自信が、ガラガラと崩れ落ちていく音が聞こえるようでした。
ボウズ(0匹)の恐怖が頭をよぎり、手元が狂い始めます。
メンタルの崩壊は、釣果の崩壊に直結します。
ようやくの一匹、しかし……
状況が変わったのは10時半頃。
太陽が高くなり、水面に陽が差し込み始めたタイミングでした。
大岩の下から、ようやくアマゴがゆらりと姿を現しました。
「出てきた!」
慎重に仕掛けを流し込み、ようやく最初の一匹をキャッチ! 黒々とした魚体の綺麗なアマゴです。

しかし、連発劇とはいきません。
その後ポツリポツリと釣れた後はまた沈黙が続き、結局、11時半の終了時刻を迎えてしまいました。

大会終了後にドラマが!「動かす釣り」で掴んだ正解
結果発表。
私の釣果は、わずか4匹。

35人中、下から2番目という、目を覆いたくなるような惨敗でした。

しかし、この大会の素晴らしいところは、順位に関わらず楽しめる工夫がされている点です。

入賞者にはお米や野菜などの豪華賞品が贈られますが、私のような成績でも「ラッキー賞」として景品が当たりました。
さらに、次回使える割引券までゲット。
勝負には負けましたが、心は温かいまま大会を終えることができました。

さて、ここからが本番です。
「このままでは帰れない!」 釣り人の意地(往生際の悪さとも言います)で、大会終了後の「居残り練習」を開始しました。
アマゴのスイッチが入った瞬間!
自分の区画に戻り、再度竿を出します。
するとどうでしょう。
あんなに姿を見せなかったアマゴたちが、大岩の下から次々と出てきて、エサを追いかけ回しているではありませんか!
まるで別の川に来たかのような高活性。
ここで私は、大会中には試せなかったある「仮説」を試してみました。
「ナチュラルに流すのではなく、エサを動かしてみる」
自然渓流では「エサを川の流れと同調させる(不自然に動かさない)」ことが鉄則です。
しかし、ここのアマゴは養殖魚。
もしかすると、落ちてくるペレット(餌)や、動くものに対してリアクションする習性が強いのではないか?
仕掛けを投入し、わざとチョンチョンと誘いを入れてみます。
すると、「ガツン!」とひったくるようなアタリ!

そこからは怒涛の入れ食いモード突入です。
大岩の周辺に群がる魚に対し、少しアクションを加えてアピールするだけで、面白いように針掛かりします。 大会中の90分間は何だったのかと思うほど、わずか30分で9匹を追加。




もし、大会中にこの「動かす釣り」に気づいていれば……。
悔しさは残りますが、それ以上に「正解を見つけた」という快感が勝りました。
わずか30分で釣果を13匹まで伸ばすことができました。
大会中の貧価は一体なんだったのでしょうか。

今回の釣行で学んだ「管理釣り場・攻略のコツ」
今回の経験を通じて、管理釣り場、特に小柿渓谷のような自然地形を活かしたフィールドでの攻略ポイントが3つ見えてきました。
「放流直後=釣れる」と思い込まない
これは大きな教訓です。
水温や魚のコンディションによっては、放流直後は警戒して岩陰や深場に固まってしまい、口を使わないことがあります。
「釣れない」と焦って場所を移動したり仕掛けをいじりすぎる前に、「魚が落ち着くまでのタイムラグがある」と割り切る心の余裕が必要です。
偏光グラスで「変化」を見逃さない
今回、後半に釣れ始めたのは「日差し」がキーポイントでした。
太陽光が入り水温がわずかに上がったのか、あるいは光量が変わってエサが見やすくなったのか。
偏光グラス(水面の反射を抑えるサングラス)を着用し、魚が岩陰から出てくるタイミングや、魚が反応する層を常に観察し続けることが重要です。
見えない魚を釣るのは困難ですが、見えれば対策が打てます。
「自然流し」と「リアクション」を使い分ける
自然渓流育ちの釣り師ほど、「いかに自然に流すか」に固執しがちです(私がそうでした)。
しかし、管理釣り場のアマゴに対しては、「エサを目立たせる」「リアクションバイト(反射食い)を誘う」などのアプローチが有効な場面が多々あります。
特にイクラのような目立つエサを使う場合は、時折竿先で誘いを入れ、魚に「ここにエサがあるぞ!」と気づかせてあげることが、スイッチを入れる鍵になるようです。
まとめ:次回のリベンジに向けて
釣ったアマゴは全て持ち帰り、子どものリクエストで唐揚げにしました。
三枚におろしてカラッと揚げたアマゴは、骨まで香ばしく、身はふわふわ。
「美味しい!」と笑顔で頬張る家族の姿を見ると、大会での惨敗も、寒さの中での苦戦も、すべて良い思い出に変わります。
これこそ、釣りの醍醐味ですね。
今回の小柿渓谷放流釣り場での大会は、ほろ苦い結果となりましたが、「管理釣り場には管理釣り場の難しさと奥深さがある」ことを学ぶ、非常に有意義な一日となりました。
- 自然を活かした美しいロケーション
- 初心者からベテランまで悩ませるゲーム性の高さ
- 家族で楽しめる設備の充実
小柿渓谷は、単に魚を釣るだけでなく、釣りという遊びの深さを再確認させてくれる素晴らしいフィールドです。
大会以外の日でも十分に楽しめますので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
私も来年こそは、今回の教訓を活かして上位入賞……いや、まずは「つ抜け」を目指してリベンジしたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、皆さんの次の釣行のヒントになれば嬉しいです。
小柿渓谷放流釣り場
- 所在地:兵庫県三田市小柿
- 対象魚:アマゴ(季節により変更あり)
- おすすめタックル:5〜6mの渓流竿、0.2〜0.4号ライン、イクラ・ブドウ虫・ミミズ



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