初夏のサーフで絶品シロギスを狙う!明石ちょい投げキス釣り釣行記と仕掛け選びのコツ!

海釣り

こんにちは!
今年もいよいよ、海辺が賑わうワクワクする季節がやってきましたね。

初夏の風を感じるようになると、居ても立っても居られなくなるのが私たち釣り人の性。

そう、食べて絶品、釣って楽しい「シロギス」のシーズン到来です!
透き通るような美しい魚体と、ライトタックルでも手元にガツン!と伝わる小気味良い引き。

毎年この時期になると、あのブルブルッというアタリが恋しくて、ついつい海へ足を運んでしまいます。
今回は、朝のほんのわずかなスキマ時間を活用して、明石のサーフへちょい投げキス釣りに出掛けてきました。

週末の短時間釣行でどれくらい楽しめるのか、リアルな釣行記をお届けします!

釣り人を笑顔にする「鱚(キス)」の魅力と夏の生態

魚へんに喜ぶと書いて「鱚(キス)」。

その字が表す通り、パールピンクに輝く美しい洗練された姿と、サイズの割に竿先をひったくるような強い引き、そして何より天ぷらや刺身にした時の極上の食味で、釣り人が心の底から喜ぶほど好まれている魚です。

日本近海には何種類かのキスが生息していますが、釣り人の間で一般的に「キス」と言えば、この「シロギス」のことを指します。
あの小気味良いアタリは、一度味わうと病みつきになる中毒性を持っています。

では、なぜシロギスはこの初夏から夏の時期によく釣れるのでしょうか?
それは彼らの「産卵」と深く関わっています。

シロギスは非常にデリケートな魚ですが、水温が上昇し15℃〜25℃前後になる初夏から秋にかけて、年に一度の大きな産卵期(乗っ込み)を迎えます。
この時期になると、冬の間じっと越冬していた深場から、水深1m〜15mほどの浅いサーフ(砂浜)や堤防周辺へと大群で押し寄せてくるのです。

産卵という大仕事を控えたシロギスたちは、体力を蓄えるために食欲が爆発します。
波打ち際近くの浅瀬まで果敢に接近し、砂底に潜むエサとなるゴカイなどの多毛類や小さな甲殻類を活発に追い回して捕食します。

だからこそ、本格的な遠投技術がなくても、波打ち際から数十メートル投げただけで手軽に釣れる大チャンスの季節となるわけです。

初心者やファミリーフィッシングでも数釣りが楽しめるのは、こうしたシロギスの生態的な理由があるからなのです。

いざ明石の海へ!週末アングラーの短時間勝負

今回、釣行の舞台に選んだのは、明石市にある八木海岸です。

最近は同じ兵庫県内の須磨エリアでもシロギスが釣れ盛っているという好釣果の情報をインターネットやSNS等で目にしていたため、そちらへ足を伸ばすか非常に迷いました。

しかし、今回は朝から家族とのお出かけなど別の用事が入っていることもあり、往復の移動時間を少しでも削って、現地で長く竿を出せる近場のポイントをチョイスしました。
遠くの有名ポイントよりも、通い慣れた地元の海でいかに釣るかを考えるのも釣りの醍醐味の一つです。

当日の天気は、夏の訪れを感じさせるような気持ちの良い快晴。
海風が心地よい中、現場に到着したのは朝の6時前です。

海面に目をやり、潮見表で海の状況を確認すると「中潮」で、ちょうどだらだらと潮が引いていく下げ潮の時間帯でした。

釣りにおいては潮がよく動くタイミング(満潮前後など)がチャンスと言われるため、潮位が下がっていくこの時間帯は決して最高の好条件とは言えません。
しかし、限られた休みの時間でやりくりする週末アングラーの私は、釣行のベストタイミングを自由に選べないのが現実です。
「釣れる時に行く」のではなく「行ける時に釣る!」というマインドで臨みます。

今回のタイムリミットは8時頃までの約2時間という超短時間勝負。
エサは道中の釣具店で「石ゴカイ」を300円分だけ購入しました。

シロギス釣りはアオイソメなどの大きなエサよりも、細身で吸い込みやすい石ゴカイが好まれます。
しかもエサ持ちが良く、そこまで大量に消費しないため、数時間のちょい投げであれば300円分で十分に遊べます。お財布にも優しいのが嬉しいポイントですね。

釣り場は満員御礼!?ちょい投げ仕掛けの選び方

いざ八木海岸の現地に着いてみると、まだ早朝にも関わらず、すでに海岸線にはたくさんの釣り師たちの姿が!

人気のポイントである各石畳の突堤には、等間隔でしっかりと釣り人が入っており、入り込む隙間はありませんでした。

「少し出遅れたか…」と石畳の先端という潮通しの良い一級ポイントは潔く諦め、空いていたサーフ(砂浜)寄りの開けたポイントへ釣り座を構えることにしました。

周りの釣り人を観察すると、エギングでアオリイカを狙う人、ルアーを大遠投してシーバスや青物を追う人、そして私と同じようにのんびりとキス釣りを楽しむ人と、非常にバラエティ豊かな顔ぶれでした。

さっそく仕掛けをセットして釣り開始です。

今回の私のタックルは「ちょい投げ用」で、使い慣れたやわらかいトラウトロッドに、小型のスピニングリール、そして市販の2本バリ仕掛けをセットしただけの超簡単セッティング。
オモリも軽く、誰でも手軽に投げられる仕様です。

ここで少し仕掛けの話をしましょう。
キスの投げ釣りでは、ベテランになると「10本バリ」やそれ以上の針が非常に多い連掛け仕掛けを使う方もいます。
針が多い多点仕掛けのメリットは、広範囲にエサをアピールでき、一度に何匹ものキスを釣り上げる「一荷釣り」で効率よく数を伸ばせる点です。
しかし、デメリットとして、仕掛け全体が長すぎて投げるのが難しく、空中で仕掛けが絡むトラブルが増えたり、全てのエサ付けに多大な時間がかかってしまうことが挙げられます。

一方、今回私が選んだような2〜3本の少ない針の仕掛けは、一度に釣れる数は少ないものの、圧倒的にトラブルレスで手返しが良いのが最大のメリットです。
短いルアーロッドでも扱いやすく、投げた後の絡みも少ないため、初心者や短時間勝負のちょい投げには断然こちらの方がストレスなく楽しめます。

今回はこの機動力を活かして勝負です。

爆釣の予感から一転!?突然やってきた沈黙の時間

準備が整い、まずは海の状況を探るための様子見として、軽く20メートルほど投げてゆっくりと海底の砂をこするように引きずってくる「引き釣り」をスタートしました。

シロギスは動くエサに強く反応するため、じっと待つよりも少しずつサビいて誘うのが基本です。
すると、なんと一投目からすぐに「ブルブルブルッ!」という、キス特有の小気味いいアタリが手元に鮮明に伝わってきました。

ワクワクしながらリールを巻き上げてくると、銀色に輝く美しいシロギスがさっそく姿を見せてくれました!

サイズは正直小ぶりなピンギスサイズですが、それでも本命のキスであることには変わりありません。
「一投目から釣れるなんて、今日は幸先がいいぞ!」と一気にテンションが上がり、すぐにエサを新しいものに付け替えて同じポイントへ投げ返すと、またもや着底してすぐにヒット!

「めちゃくちゃ楽しい!毎回アタリがある!今日の活性なら短時間でも20匹くらいいけるかも!?」と気分は最高潮に達しました。

釣りあるあるの「最初だけ調子が良くて、そのあとパッタリと続かないパターン」が頭をよぎりましたが、そんな心配をよそ目に次々とキスがヒットします。
少し投げる方向を変えても必ず何かしらの反応があるため、夢中になって仕掛けを投げ続けました。

しかし、そんな夢のようなフィーバータイムが1時間ほど続いた後、状況は一変。

パタリとアタリが途絶えてしまったのです。時刻はまだ7時前。
不思議に思い、投げる距離を変えたり、左右に大きく角度を変えたり、仕掛けを引くスピードを遅くしてみたりと色々と試行錯誤を繰り返しますが、釣れてくるのは底に張り付いている外道のテンコチ(メゴチ)ばかりになってしまいました。

「一体海の中で何が起きたのだろう?」と、手掛かりが掴めないまま時間だけが過ぎていきました。

状況変化への対応力が鍵!キスのハイシーズンはこれから

結局、アタリが遠のいた理由の明確な答え合わせができないまま、無情にも予定していた8時のタイムアップを迎え、納竿(のうかん)となりました。

帰り支度をしながら、同じようにサーフの少し離れた場所で釣っていたベテラン風の投げ釣り師さんに声をかけ、状況を聞いてみることにしました。

すると、「時間の経過とともにだらだらと下げ潮が進んで水位が下がったことで、警戒心の強いキスの群れが波打ち際から沖の深みの方へ移動してしまったんだよ」と教えてくれました。
なるほど、手前数十メートルしか探れないちょい投げ用のトラウトロッドしか持っていなかった私には、沖へ逃げたキスの群れにアプローチする術が物理的に無かったのです。

自然の状況変化に応じて、遠投もできる本格的な投げ釣りタックルで沖のブレイク(駆け上がり)を狙う重要性を、身をもって痛感する出来事でした。

手軽なライトタックルでも引きの強さをダイレクトに楽しめて十分に面白いのがちょい投げキス釣りの魅力ですが、さらに釣果を安定して伸ばし、一歩上のレベルを目指そうと思うと、やはり専用の長くて反発力のあるタックルを揃えるのも奥深くて面白そうですね。
次回の釣行に向けての新たな課題が見つかりました。

最終的な今回の釣果は、シロギス9匹。

後半の1時間は全く釣れないという急ブレーキぶりでしたが、それでも家族のおかず、美味しい天ぷらにするお土産分はしっかりと確保できたので、とりあえずは大満足の釣行となりました。

小ぶりなサイズは骨ごと唐揚げや南蛮漬けにしても絶品です。

これから夏本番、そして秋口に向けて、まだまだシロギスのハイシーズンは長く続きます。
食べても釣っても最高のターゲット。
皆さんもぜひ、身近な夏のサーフへ極上のアタリを求めて出かけてみてはいかがでしょうか!

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